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帝王切開手術について正しく学びましょう。

帝王切開(シーセリアン手術)とは?
〜母子の安全を守るためのもう一つの出産方法〜
このページでは、赤ちゃんの誕生方法の一つである**帝王切開(ていおうせっかい)**についてわかりやすく解説します。
自然分娩(しぜんぶんべん)が難しい場合に、母体と赤ちゃんの命を守るために行われる安全な手術です。
手術の流れ、回復までの過程、そして心のケアまでを、やさしい言葉でお伝えします。
自然分娩と帝王切開のちがい
赤ちゃんが生まれる最も自然な方法は**通常分娩(自然分娩)**です。
しかし、すべての妊婦さんが自然分娩を安全に行えるわけではありません。
たとえば次のような場合、帝王切開がすすめられます。
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赤ちゃんが逆子(さかご)になっている
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母体の血圧が高い、または糖尿病がある
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出産中に赤ちゃんの心拍が不安定になる
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出血が多い、または分娩が長引いている
このような状況では、母子の命を守るために手術を行うのが最善の選択となります。
スリランカや世界での帝王切開の割合
スリランカでは、近年およそ3分の1の出産が帝王切開で行われています。
これは世界的にも同じ傾向があり、都市部では40%を超える地域もあります。
医療技術の進歩により、帝王切開はより安全で短時間に行えるようになりました。
手術は多くの病院で受けられ、手術時間はおよそ45分〜1時間ほどです。
帝王切開の2つの種類
1. 計画的帝王切開
医師があらかじめ母体と胎児の状態を確認し、
出産日を決めて安全に行う方法です。
母体の持病や逆子、多胎妊娠(双子など)の場合に選ばれます。
2. 緊急帝王切開
自然分娩の途中で、母体や胎児の状態が急変した場合に、
すぐに行われる手術です。
母子の命を守るため、迅速な判断と行動が必要になります。
手術の準備と麻酔
多くの場合、母親は意識があるまま手術を受けます。
「脊椎麻酔(せきついますい)」や「硬膜外麻酔(こうまくがいますい)」という
下半身だけを麻酔する方法を使うため、痛みはなくても会話ができます。
手術の前に:
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尿を出すためのカテーテルを挿入します
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下腹部の毛を剃ります
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消毒し、清潔な布(滅菌ドレープ)で覆います
準備が整うと、医師が下腹部を横に約10cm切開します。
この場所は「ビキニライン切開」と呼ばれ、下着で隠れる位置です。
手術の流れ
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皮膚の下の層を丁寧に切り進め、子宮まで到達します。
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子宮の下部を横に切開し、赤ちゃんをゆっくりと取り出します。
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赤ちゃんが生まれたら、すぐにへその緒を切り、母親に見せます。
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胎盤を取り出し、子宮の中をきれいにします。
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切開した部分を層ごとに丁寧に縫い合わせます。
皮膚は**溶ける糸(吸収糸)**を使うことが多いため、抜糸の必要はありません。
手術後の経過と回復
手術が終わると、医師は出血がないか確認します。
母子ともに安定していれば、数時間後には病室に戻ります。
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下半身の麻酔が切れるまでに約4時間かかります。
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痛み止めを使いながら、少しずつ食事や授乳を始めます。
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12時間ほどでカテーテルを外し、翌日には歩く練習を始めます。
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手術後3〜5日で退院できることが多いです。
痛み止めを我慢せず、しっかり使うことが早い回復につながります。
傷のケアと生活の注意点
傷口は清潔に保ち、無理な姿勢や重い荷物を避けましょう。
2週間ほどは体を休め、無理をしないことが大切です。
もし発熱・強い痛み・赤い腫れ・悪臭などがある場合は、
すぐに医師に相談してください。
また、帝王切開後は次の妊娠までに6か月〜1年の間をあけることが望ましいとされています。
避妊については医師や保健師と話し合いましょう。
心のケアも大切に
帝王切開を経験した母親の中には、
「自然分娩ができなかった」と自分を責めてしまう方もいます。
しかし、帝王切開は立派な出産方法です。
あなたは安全に赤ちゃんをこの世界に迎えた大切なお母さんです。
家族や医療スタッフと気持ちを共有し、心身ともに回復していきましょう。
まとめ
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帝王切開は母子の命を守る安全な出産方法です。
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多くの場合、1時間以内で終わり、数日で回復します。
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正しい知識とサポートを受けながら、安心して出産に臨みましょう。
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