高石あかりNHK朝ドラ「ばけばけ」ヒロインに…「ばけた私見せたい」

連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK)月~土曜午前8:00 (NHKBS)月~金曜午前7:30(9月29日スタート)
没落士族の娘・松野トキ(高石あかり)は、松江にやって来た外国人英語教師(トミー・バストウ)の家で住み込み女中の仕事を始める。最初は言葉が通じなくて戸惑うが、怪談話が好きだという共通点が見つかり、次第に心を通わせる。
「目の前が真っ白になるほどうれしかった」。NHK連続テレビ小説のヒロイン役を3度目の挑戦でつかみ、小学4年からの夢をかなえた。「舞いあがれ!」「あんぱん」のオーディションも受け、「朝ドラのスタッフと仕事をしたい気持ちが強まり、絶対にヒロインとして参加したかった」と声を弾ませる。
自身が演じるトキは、アイルランド育ちの作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻セツがモデル。子どもの頃から民話や昔話が大好きで、伴侶となる男性とは言葉と文化の壁を乗り越え、怪談話などを通じて仲を深めていく。「脚本にある2人のやり取りがあまりにもかわいらしくて、これは好きになっちゃうよ、って」とはにかむ。国際結婚が珍しかった明治時代のこと。違いがあるからこそ、理解し合えた時の喜びは大きかったと想像するという。
トキは父(岡部たかし)、母(池脇千鶴)、祖父(小日向文世)との4人家族で、みんな仲がいい。「本当の家族のような奇跡の4人。個性は違うけど、似ている部分があって引き寄せられる。本番はカットがなかなかかからなくてアドリブも多い」と笑う。
明治の世でも、祖父や父はまげを結い、刀を持ち続け、武士の時代の名残を大切にする。奇妙な存在として接する周囲に対し、こだわりを尊重すべきだと言える強さがトキにはある。「今までの役の中で一番自分に近い」と語る。
個性的な役になりきることに定評があり、本作の演技にも注目が集まる。「せりふが長くて覚えるのが大変。怪談を語っている時、言葉の通じない相手にどう驚いてもらうかが一つの肝。今までと違う『ばけ』た私を見せたい」
印象に残る八雲作品は
Q.怪談話は好きですか。
A.幼い頃から好きでした。小泉八雲作品では「耳なし芳一」が印象に残っています。般若心経を耳に書き忘れるというのは「たしかに!」と、納得させられる面白さがありますね。
Q.夢だった朝ドラのヒロインに抜てきされ、家族の反応は。
A.周囲が応援し続けてくれていたので、父は「やっと恩返しができるね」と。「ばけばけ」を見て何かを感じてもらい、恩返しになればうれしいです。
(文・読売新聞文化部 辰巳隆博/写真・河村道浩)
- Art
- Causes
- Crafts
- Dance
- Drinks
- Film
- Fitness
- Food
- Spiele
- Gardening
- Health
- Startseite
- Literature
- Music
- Networking
- Andere
- Party
- Religion
- Shopping
- Sports
- Theater
- Wellness